進めるとともに、託児所、清潔な作業空間、更衣室・女性用トイレ等の整備により、女性にやさしい労働環境を創造していくことが必要である。

?地域への貢献

これまでの物流拠点は、トラックの排ガス問題をはじめ、交通安全上の問題、騒音間題等が指摘されることが多かったが、今後、公的に整備する物流拠点においては都市問題を改善する役割が重視されるとともに、雇用環境の創造や地域産業の高度化の支援をはじめ、積極的に地域づくりに貢献していく役割が求められる。

そのため、物流拠点においては輸送の効率化を進めることによって、地域の交通環境の改善に積極的に貢献していくことが必要である。

また、文化施設、スポーツ施設、公園等の併設や、地域イベントへの協力に加え、土日等においては緑地等や福利厚生施設を地域のコミュニティ施設として開放する等、地域との交流機会を創造することにより、物流施設の理解度・認識度の向上を図っていくことが望まれる。

さらには、地場産業振興センターの併設や、アメニティ性の高いシンボル空間、デザインを凝らした建築物、植栽の充実等を図ることにより・単なる物流施設から地域貢献施設へと転換していくことが期待される。

なお、このような取組が業務上の非効率とならないように、構内道路の平日と土日との使い分けや歩行者動線の確保といった点に配慮が必要である。

?環境問題への対応

国道43号・阪神高速道路騒音排気ガス規制等請求事件に関する最高裁判決に見られるように、社会的に環境対策の必要性が高まるなか、物流の制約要因のひとつとしてあげられている環境問題についても今後、物流拠点では積極的に対応していくことが求められる。

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